会津で出会う、新しい「人と価値」のつながり

― 伝統と未来が交差する場所「ヒューマンハブ」を訪ねて ―

Human Hub Tenneiji soko

会津で出会う、新しい「人と価値」のつながり
― 伝統と未来が交差する場所「ヒューマンハブ」を訪ねて ―
福島県・会津を訪れると、まず思い浮かぶのが伝統工芸「漆」です。
長い歴史を持つこの地で、いま“もの”だけでなく“人のつながり”から
新しい価値を生み出そうとしている場所があります。 それが、今回訪れた複合施設「ヒューマンハブ」。
ここでは、会津の文化や産業を背景にしながら、
「人と人が出会うことで生まれる価値」を大切にされています。

2026.07.17

歴史あるものづくりの地・会津

この場所のルーツは、1946年に始まった表彰記念品としての盾づくりにあります。
やがて会津の伝統である漆工芸へと軸足を移し、長く地域産業を支えてきました。
しかし近年は、需要の減少や市場環境の変化により、職人の数も大きく減少しているとのこと。
話を伺うと、それでもなお技術を守り続けている職人たちの存在に、強い意志と誇りを感じます。

人が交差する場所「ヒューマンハブ」

実際に訪れてみると、この施設にはさまざまな機能があります。
シェア工房
シェアキッチン
カフェ
店舗
コワーキングスペース

一見すると複合施設ですが、利用している人たちを見ていると、
それ以上に「人と人が自然につながる場所」であることが伝わってきます。
作り手同士が会話をしていたり、訪問者が偶然出会った人と話し込んだりと、
そこかしこで交流が生まれていました。

施設内を見て回る中で印象的だったのは、「伝統をただ守るのではなく、社会の中で活かす」という考え方です。
対話を通じて感じたのは、
どうすれば人が集まるのか。
どうすれば仕事や学びが生まれるのか。
といった、“仕組みづくり”への強い意識でした。

単に工芸品の紹介をするのではなく、「価値が循環する場」を目指している点がとても新鮮でした。

さまざまな人が関わる“共創”の場

ここでは特定の企業や業種だけでなく、さまざまな立場の人たちが関わっています。
話を聞く中で印象に残ったのは、「一社で完結させない」という考え方。
関さんの脳裏には、その実現を「ヒューマンハブ」のみでは完結せずに、コンソーシアムを立ち上げ、
それぞれが役割を持ち、ノウハウを持ち寄りながら新しい価値を生み出していく場づくりへの広がりを見据えているとのこと。
また、新たな人々の受け入れはそれぞれの施設が担い、多様化することで本来つながるはずのない人々をつなぐ。
競争というよりも、「譲り合いながら一緒に作る」という雰囲気があり、
とても心地よく感じました。

会津らしさを感じる人の距離感

「会津の三泣き」という言葉も教えてもらいました。
最初はよそ者に厳しく感じて泣く。
暮らすうちに人の温かさに触れて泣く。
離れると寂しくなり泣く。

実際に訪れてみると、すぐに打ち解けるというよりは、
少しずつ距離が縮まっていく感覚があります。
その分、つながりが深くなるのを感じられるのが印象的でした。

訪れて感じたこれからの可能性

この場所の魅力は、まだ知られていないところがあるがゆえの可能性にあると感じました。
もし今後、
若い世代
地域外の人や企業
異なる分野の人たち
がさらに集まれば、ここから生まれる出会いやプロジェクトは、もっと広がっていくはずです。

「ヒューマンハブ」は、単なる観光地や施設ではありません。
人と人が出会い、関わりの中から新しい価値が生まれていく場所です。
会津を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
ここでの出会いや体験が、特別な時間になるかもしれません。

NAME/施設名

Human Hub Tenneiji soko

BY 関美工堂

TYPE/分野

複合施設・交流拠点・クリエイティブ

PLACE/場所

〒965-0805 福島県会津若松市天寧寺町7-38

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